調査歴15年以上の探偵が解説|犯罪が疑われる相談と探偵の役割
「探偵は犯罪についても調べるのか?」。探偵は警察のような刑事捜査権限を持ちませんが、犯罪が疑われる事案に関連して、適法な範囲で事実確認の相談を受けることはあります。今回は現場で経験した出来事も交えて解説します。
探偵は犯罪の調査もする?警察との違い
| 内容 | 探偵 | 警察 |
|---|---|---|
| 行動・所在などの事実確認 | 正当な目的と適法な方法の範囲で対応を検討 | 事件性などに応じて対応 |
| 犯罪の捜査 | 刑事捜査権限なし | 法律に基づき捜査 |
| 逮捕・強制捜索・差押え | 権限なし | 法令上の要件・手続に従って実施 |
| 写真・映像・調査報告書 | 適法に取得・整理した資料を提供する場合がある | 捜査に必要な証拠を収集 |
| 身の危険を伴う緊急事案 | 警察などへの連絡を優先 | 緊急対応を行う |
現場体験① 発砲事件のあった建物で警察に疑われた話
探偵を始めて間もない頃、ある人物の勤務先を確認するため、東京から車で移動して建物付近で調査をしていました。対象者は犯罪の関係者ではなく、通常の行動調査でした。
その日は全身黒っぽい服装で、目の事情からサングラスも着用していました。周囲の人の反応に違和感を覚え、調査終了後には自分の車の後方に別の車がいることにも気づきました。
後日、当時所属していた探偵事務所に警察から連絡がありました。現場の建物では数日前に発砲事件があり、近くで不審な行動をしていた私が事件と関係する人物ではないかと疑われたようです。事情を説明し、行動調査であったことを理解してもらいました。
現場体験② 薬物の使用・売買が疑われる場所の相談
別の案件では、都内の飲食店で薬物が使用・売買されているのではないかという相談を受けたことがあります。依頼者の事情に関わるため、場所や人物が特定される詳細は控えます。
紹介を受けて店舗を訪れ、現地の様子を確認しました。その後、店舗の周辺で人物間の短時間の受け渡しを目撃したこともありましたが、目撃した行為だけで薬物の取引と断定できるものではありません。
こうした疑いがある場合、探偵が自ら薬物を入手したり、危険な接触をしたり、犯罪捜査の代わりを務めたりすることはできません。違法行為や危険が疑われる情報は、警察など適切な機関への相談が重要です。
犯罪が疑われる相談で探偵ができること・できないこと
対応を検討できること
- 正当な依頼目的に基づく行動・接触状況の確認
- 適法に取得した写真や映像、記録の整理
- 確認できた事実と未確認情報を分けた報告書の作成
- 必要に応じた弁護士や警察への相談の案内
できないこと・避けるべきこと
- 逮捕や強制的な取り調べ、住居・車内への無断侵入
- 薬物や盗品の取得、犯罪行為への参加
- 他人のアカウントへの不正アクセス、無断GPS追跡
- 捜査を妨げたり、危険な相手へ無理に接触したりすること
相談先は探偵・警察・弁護士のどこ?
今まさに危険がある、暴力や犯罪被害を受けている:110番など警察への連絡が優先です。緊急でない警察相談には全国共通の相談電話「#9110」があります。
法的責任や損害賠償を検討している:弁護士に相談し、何を確認する必要があるか整理しましょう。
正当な目的で行動の事実関係を確認したい:探偵による調査が可能か、目的・範囲・安全性・費用を相談できます。探偵が必ず対応できるわけではありません。
よくある質問(FAQ)
Q. 探偵は刑事事件の犯人を逮捕できますか?
探偵という職業に逮捕の特別な権限はありません。刑事捜査は警察などが行います。
Q. 詐欺や横領の疑いも相談できますか?
事実関係を整理するための適法な調査を検討できる場合はあります。ただし犯罪の認定や強制捜査はできず、警察・弁護士への相談が必要になることがあります。
Q. 探偵が取得した映像は証拠になりますか?
資料として役立つ場合がありますが、内容や取得方法によって評価が異なります。法的な効力が保証されるものではありません。
Q. 危険な相手を調べてもらえますか?
危険がある場合は安全確保と警察への相談が優先です。探偵が危険な接触や違法行為を伴う依頼を引き受けることはできません。
探偵社バーチリサーチでは調査歴15年以上の代表がヒアリングから現場の監督・報告まで対応します。
お問い合わせ / 事務所案内 / 03-4405-9635
※事例は関係者を特定できないよう一部の情報を省略しています。本記事は一般的な説明であり、個別事案への法律相談ではありません。














