
基本的に探偵は刑事事件と言われる調査はやりませんがまれに犯罪行為に関係する調査を行います。
今回は15年の経験談から過去に携わった犯罪関係の調査をご紹介します。
1.発砲案件
今回の案件はまさかの探偵自身(探偵を始めたばかりの僕)が犯罪者と間違われてしまった案件です。
まだ探偵を始めて間もない自分はある不倫相手の自宅から勤務先を割り出すためにレンタカーを借りて東京から2時間ほど走らせた場所で調査をしていました。
ちなみにこの対象者は犯罪者でも反社でもなく一般的な社会人です。
対象者は朝8時過ぎに自宅を出て車で30分程走った場所にあるビルの駐車場に入りました。
対象者がそのビルの中にある会社に入るのを見届けてしばらく監視していた時のとこです。
その日の自分は全身真っ黒で目の調子が悪くたまたまサングラスをしていました。
今思うと少し目立っていたかなと反省しています。
その日にビル付近でたまたますれ違う人たちが自分を見ると怯えているのが分かりました。
自分は不思議に思いながらもその日調査を終えて帰ろうとしたら尾行してくる車が1台いました。
自分はそれをまいて東京に帰りました。
ずっと不思議な気持ちでしたが後日警察から事務所に電話が入りました。(当時自分は雇われで探偵事務所に所属していました)レンタカーから身元を割り出したそうです。
社長から自分に連絡がきて驚きました。
実はそのビルは数日前に暴力団が6発ほど怨恨関係にある会社に発砲していたようでビルを張り込んでいた刑事に自分はヒットマンだと思われたようです。
尾行してきたのも警察だったんですね、、、探偵はたまに二重尾行をされるので後ろはわりと警戒します。
事情を説明して理解はしてもらえましたが意外な経験でした。。
2.薬物案件
ある都内のBARで薬物が使用、売買されているという相談でした。
今回は依頼者の都合を踏まえて依頼内容の詳細は伏せますがそこで我々がBARに潜入した時のお話です。
我々探偵は依頼内容によっては依頼主の協力のもと会社などに潜入することもあります。
そこのBARは紹介制のBARで我々も依頼主の紹介という形で潜入しました。
中は薄暗くお香の香りが充満していて煙たく空気がざらついている感じ。僕は湿度が気になるタイプなので冬という事もあり乾燥しているなと思ったのを覚えています。
若い男女が数名静かに話しながらお酒を飲んでいます。
マスターはお店の雰囲気に似合わず笑顔なフレンドリーな方でしばらく紹介者と会話してその日は数杯飲んで帰りました。
しばらくして今度は自分が小型カメラを仕込んで1人で潜入しました。
いつもの笑顔のマスターと若い日本人客が数名います。
相変わらずその日もお店はものすごく乾燥していました。
自分が電話の為にお店の外に出て電話している時でした。
中にいた日本人男性客が出てきて外を自転車でゆっくり走っていた黒人男性と細路地ですれ違いざまに小さな透明の袋と現金を一瞬で交換しているのを確認しました。
店内ではなく店外でやり取りしていたようですね。
その時は一瞬の事で撮影が出来なかったので別日に通って撮影しました。
その後のことは記載は伏せますがとにかく乾燥が気になる案件でした。