探偵業務の中でも、一般的に行動調査 は最も依頼が多い案件になります。
案件内容は
- 浮気・不倫の証拠取得
- 慰謝料請求や離婚交渉
- 親権・監護権の判断材料
- 企業の横領や背任行為など
- ストーカー・素行調査
などがありますが
- 「なぜ成功するケースと失敗するケースがあるのか」
- 「行動調査のどこが難しいのか」
を正しく理解している人は多くありません。
この記事では、探偵15年の行動調査実績と探偵として実際をもとに
- 成功した行動調査の具体例
- 失敗してしまったケース
- 行動調査が難しくなるポイント
- 成功率を高めるために依頼者ができること
を、わかりやすく解説します。
1.行動調査とは何をする調査なのか?
行動調査とは、対象者の
- 移動経路
- 立ち寄り先
- 接触人物
- 滞在時間
- 行動パターン
を 尾行・張り込み・撮影 によって記録し、
事実関係を明らかにする調査です。
特に浮気調査では、
- 「いつ」
- 「誰と」
- 「どこで」
- 「どれくらいの時間」
- 「どんな行動をしたか」
を 客観的な証拠として残すこと が目的になります。浮気調査で有効となるのは誰と不貞行為におよんだか?ということになります。
2. 行動調査の成功例①|浮気の決定的証拠が取れたケース
● 依頼内容
- 配偶者の帰宅時間が不規則
- 特定の曜日だけ外出が多い
- 下着や化粧が変わった
● 調査のポイント
- 事前ヒアリングで「怪しい曜日」を特定
- 無駄な調査日を省いてピンポイント実施
- 2名体制で尾行を実施
● 結果
- 対象者が仕事後、男性と合流
- 飲食後にラブホテルへ入室
- 数時間後に同じ人物と退室
- 退出後に男性を尾行(自宅判明)
● 成功要因
- 依頼者からの情報が具体的だった
- 対象者の行動パターンを事前に把握
- 無警戒であること
→ 慰謝料請求・離婚協議に十分な証拠 を取得。
今回の調査でポイントとなるのは怪しい日程を決めるために依頼主が必要以上に探りを入れて警戒を付けなかったことです。
警戒がついた人物は様々な対策をとるので調査が困難となります。
警戒を付けずに必要な情報を得た依頼主が素晴らしかったです。
3.行動調査の成功例②|素行調査で不安を解消できたケース
● 依頼内容
- 旦那の説明しない外出が増えた
- 浮気よりも金銭トラブルを疑っていた
● 調査結果
- 特定の女性との接触はなし
- 立ち寄り先は趣味関連の施設のみ
- 過剰な金銭の動きはなし
● 成功のポイント
- 調査前に感情で旦那を問い詰めなかった
- 説明なしで外出する時間と曜日が決まっていた
→ 浮気の事実なし が確認でき、無用なトラブルを回避。趣味のバードウォッチングをしているだけであることが判明。
今回ポイントとなるのは決めつけで旦那を問い詰めなったことです。感情的になり確証もないのに問い詰めたり感情をぶつけてしまうと決定的な亀裂が入ってしまいます。
4.行動調査の失敗例①|依頼前に自分で動いてしまったケース
● 状況
- 依頼者が自分と友人の二人で尾行
- 旦那に気づかれ警戒される
● 調査中の問題点
- 旦那が急に行動を変える(予約していた飲食店の変更など)
- 車移動から移動に切り替える(警戒するとGPS対策で車に乗らなくなる)
- 直行直帰が増える(そもそも離婚が成立するまで接触しなくなる)
● 結果
- 証拠が取りづらくなる
- 調査日数が増加
- 費用も増えてしまう
→ 行動調査は「警戒されると一気に難易度が上がる」 典型例。
依頼される浮気調査で警戒している理由のほとんどが依頼主が何かアクションを起こすことによってつけた警戒です。浮気調査は感情的になってしまいます。当然です。しかし調査の成功率だけを見ると感情的になるのは得策ではありません。
5. 行動調査の失敗例②|情報不足で空振りが続いたケース
● 問題点
- 怪しい曜日・時間帯が不明
- 生活パターンを把握していない(家庭内別居で口も利かないケースなど)
● 結果
- 張り込みが長時間化
- 対象者が動かない日が続く
- 調査効率が悪化
→ 成果は出たが、もっと早く証拠が取れた可能性が高いケース。
このような調査は失敗とは言えないですが料金が高くついてしまいます。急に調査を始めるからといって過度に探りを入れると警戒をつけてしますが子供と協力したり気づかれないように怪しい行動パターンをチェックすることは調査料金を抑えるうえでも調査を成功させるうえでも有効です。
6.行動調査が難しいポイント(探偵目線)
① 対象者の警戒心が高い
結婚2回目で前回も浮気で離婚している、その時に探偵をつけられているので不倫する際は後方を気にする対象者は過去の調査実績から何度かありました。
当社は警戒している対象者の尾行経験が何度もあります。調査経験の豊富な探偵社に依頼することお勧めします。
② 移動手段が複数ある
車、バイク、自転車、バス、電車、飛行機、不倫相手の車、レンタカー、シェアサイクル、などあらゆる移動手段を利用する対象者は以上に尾行しづらいです。
こちらも調査経験によって成功率が格段に上がります。
③ 行動が不規則
経営者や営業の対象者は決まった時間にどこにいるかが分からないことが多いので退勤後の浮気調査を行うには非常に厄介な相手です。
時間の読める休日を狙うか朝から通しで対象者を監視する方法がとられます。
④ 繁華街・人混み
こちらは経験の豊富な調査員は問題ないですが失敗するパターンとしては非常に多いので注意が必要です。
尾行経験のない方は必ずこの理由で失敗します。依頼者が自分で調査を行わないほうが良い理由もここにあります。
7.行動調査の成功率を上げるために依頼者ができること
✅行動パターンをメモしておく
- 帰宅時間
- 外出の理由
- 曜日ごとの違い
✅ 感情的に問い詰めない
- 警戒心を高めないことが最重要
✅「黒と決めつけない」
- 冷静な情報提供が調査効率を上げる
✅ 早めに探偵に相談する
- 警戒される前に専門家の意見を聞く
よくある質問(FAQ)
Q1. 行動調査は何日くらい必要ですか?
対象者の行動次第ですが、早いケースでは1日から3日、平均は数日〜2週間程度です。
Q2. 行動調査は違法になりませんか?
探偵業の法律の範囲内で行いますので違法ではありません。
Q3. 調査が失敗することはありますか?
あります。ただし失敗の多くは「警戒されている」「情報不足」が原因です。
当社の過失による失敗の場合は返金または再調査が可能です。














